『アッティカの赤像式台皿の大きな断片』

  赤絵式・赤像式(red-figure)は、ギリシア陶器の壺絵の形式です。紀元前6世紀末にアテナイで生まれた技法の一つで、主に人物像の表現に用いられました。この作品が制作された紀元前450年頃は、多くの絵付師により様々な工房や流派が活躍した時代です。紀元前330年にアレクサンドロス3世の支配下に入り、アテネでは陶器生産が中断されます。その後、南イタリアでは陶器生産が続き、5つの様式が生まれ赤絵式が発展しました。そのうちのパエストゥムの作品例がNo.b351で、ここから約100年前にさかのぼるギリシアで制作されたのが本作品です。

 縁の内側に装飾帯、6人の横たわった宴会の参加者。丸い絵の中心に2人の女性、左の女性は座っていて古代ギリシアの酒器を握って、右の女性は立って小さなものおそらく器を持っています。持ち手の唐草装飾の外側下方には、両方の側の中間に、妻と戦士が描かれています。

 Aの側には、妻は絵の中ほどに座っていて、古代ギリシアの酒器を握って、夫が歩兵として鎧等を装っています。Bの側には、立っている女性の前に、左側に座っている女性がいます。彼女の夫は二番目の武士と右側の他の立っている女性あるいは衣服に覆われた男性を伴っています。その絵の間に唐草模様の帯があります。足の下に幾つかのとても興味深い図像があります。
 

 断片を再構成すると、縁の多くの部分が欠けているが、割れ目で修正した部分はほとんどありません。