《欧亚美术》  犍陀罗艺术 

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COLUMN 28


中国での講演会

 


 ガンダーラに関する写真のいいのは、私はたくさん持っている。太子誕生の図で世界で一番美しいと思われるアメリカのフリーア美術館(Freer Gallery of Art)の写真。三尊仏で一番美しいと思われる日本のコレクションの写真等々。それらの写真を大きく映して簡単な説明をつける……というのがみなさんの前でした私の講演でした。
 

 一時間半ほど話しただろうか、質疑応答に入った。次から次へと真面目な質問が。もうそろそろ終わりかなと思ったとき、副学長先生がたって、「せっかくだから君たちもっと質問しなさい」と。そしてまた、30分ほど。とにかく熱心に聞いてくれ考えてくれたようだった。これで終わりとなっても、皆立って帰ろうとしない。この若い彼らの真面目さと熱意に大変感動した。「何でも見てやろう。何でも聞いてやろう」という旺盛な知識欲には驚いた。
 



  終戦直後の日本の若者もそうであった。知に飢えていた。だから本がよく売れた。出版しさえすれば売れたそうな。ただ紙がない。だから紙さえ確保すれば、出版できる。出版すれば売れたという状況だったようだ。先年
NHKの朝ドラで「暮しの手帖」の女性の創業者の話があったが、ちょうどその時代である。日本の出版は世界でもトップの国の一つのようだ。その出版数においても、書店の数においても、日本の次がフランスと聞いた。それが近年激減し、半数近くにまでなっているそうな。残念なことである。出版文化がその国の文化を支えているからだ。ただそれでも日本の出版は他国に比べてがんばっているようだ。

 

 彼らの質問の中で一つ「ガンダーラ仏の顔は何がモデルになっているのか」というのがあった。この問題は面白いので、次回私の考えを述べてみたい。

 (つづく)

 

 


 

 

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